ヨーロッパで戦争が起きたら何が値上がりする?2022年に上がった順に買っておく備蓄品リスト

家庭のキッチン収納棚に、食用油・パスタ・小麦粉・缶詰・調味料・カセットボンベ・乾電池を種類ごとに並べて備蓄している様子 非常食・保存水

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ヨーロッパで戦争が起きたら、日本で何が値上がりするか。2022年のロシアによるウクライナ侵攻のとき、食用油が+35.1%、電気代が+20.0%、小麦の売渡価格が+17.3%上がりました(総務省・農林水産省の実績)。この記事は、その順番で先に買っておく品目を商品リンク付きで並べたものです。根拠の数字は、リストのあとにまとめて置いています。

結論:この順番で、普段の3か月分を前倒しで買う

買う順番と、2022年の実績

順番 品目 2022年に起きたこと 目安の量
1 食用油・マヨネーズ +35.1%(財の上昇幅2位) 3か月分
2 カセットボンベ・乾電池 電気+20.0%、都市ガス+25.1% ボンベ8〜10本/週
3 パスタ・乾麺・小麦粉 小麦の売渡価格+17.3% 3か月分
4 米・アルファ米・パックごはん 国産米は−4.7%(下がった) 数週間分
5 缶詰・レトルト 食品20,822品目が値上げ(平均14%) 3か月分
6 砂糖・塩・味噌・醤油 — 予備1つずつ
7 トイレットペーパー・洗剤 光熱費・物流費が後から乗る 3か月分
8 水 水道料は−0.6% 7日分
9 培養土・野菜の種 肥料原料をロシア・ベラルーシに依存 家庭菜園の方のみ
10 防災セット・トイレ 物流が乱れると品薄に 1セット

買いすぎない基準

1品目「普段の消費量×3か月分」まで。2022年は店頭の値上げまで数か月の猶予がありました。慌てて棚を空にする必要はなく、週ごとの買い物に足していけば間に合います。普段使うものを、普段より少し多く、普段より早く。

先に買っておくもの|値上がりの実績が大きかった順

銘柄は指定していません。普段使っているものを、その時点の価格で選んでください。各品目の根拠となる数字は、リストのあとに置いています。

1. 食用油(2022年 +35.1%)

数字がいちばん大きかった品目です。サラダ油、キャノーラ油、オリーブオイル、ごま油。未開封なら製造から1〜2年程度もつ製品が多く、揚げ物・炒め物で必ず減るので、3か月分を置いても無駄になりません。マヨネーズやドレッシングも原料は油なので、同じ理屈で上がります。

食用油(サラダ油・キャノーラ油)

1本1kg前後のものを、家庭の消費量に合わせて。未開封なら1〜2年程度もつ製品が多く、揚げ物・炒め物で必ず減るので3か月分を置いても無駄になりません。

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オリーブオイル

こちらは欧州産が多いので、輸送費と為替が直接乗ります。使う家庭は先に。

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マヨネーズ

原料の大半が油なので、食用油と同じ理屈で上がります。未開封の期限はパッケージで確認を。

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2. 電気とガスの代わり(電気 +20.0%、都市ガス +25.1%、灯油 +20.2%)

電気代は「買いだめ」ができません。できるのは、電気を使わずに済ませる道具と、停電しても困らない道具を先に持っておくことです。料金が上がる局面では、供給が不安定になる局面も重なります。

カセットコンロとカセットボンベ

岩谷産業の試算では、2人分の食事(レトルトとパックごはんを1日3回温める)で1日0.6〜0.7本。家族4人・1週間なら8〜10本が目安です。ボンベは製造から約7年以内に使い切るのが目安とされています。

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乾電池(単3・単4)

ラジオ、ランタン、体温計。使用推奨期限は10年程度のものが多く、10本パックを2〜3個置いても腐りません。

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ポータブル電源は、電気代の節約にはなりません。ただ、停電が重なったときに冷蔵庫や通信を止めないための道具として、この局面で買う人が増えます。容量の考え方はポータブル電源は防災用に何Wh必要?家電別に計算する早見表、機種の比較は防災用ポータブル電源のおすすめを比較|2000Wh級3機種で冷蔵庫は何日動く?に書いています。

ポータブル電源の公式サイトはこちらです。

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源

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明かりについては防災用の明かりは懐中電灯とランタン、両方いる?必要な個数とルーメンの目安で、電池式と充電式を混ぜておく理由を書きました。

3. 小麦でできているもの(政府売渡価格 +17.3%)

パン、パスタ、うどん、そうめん、小麦粉、ホットケーキミックス。乾麺と小麦粉は1年以上もつものが多く、備蓄に向いています。パンは日持ちしないので、代わりに乾麺を厚くします。

パスタ(乾麺)

未開封で3年程度。1人1食100gとして、家族4人×週2回×3か月で約10kg。5kg入りが割安です。

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うどん・そうめん(乾麺)

パスタと違い、水だけで戻せる場面が多いのが利点。夏はそうめん、冬はうどんで回します。

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小麦粉・ホットケーキミックス

お好み焼き、すいとん、パンケーキ。粉は未開封で1年程度。虫が付くので密閉容器へ。

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4. 米と、水だけで戻せる主食

米は2022年には下がりました。輸入に頼っていないからです。ただし主食なので、値段とは別に数週間分は切らさない前提で置いておきます。無洗米は研ぐ水が要らないので、断水も想定するなら無洗米が有利です。

無洗米

精米後は1〜2か月で味が落ちるので、買いすぎず回します。5kg×2袋を常に置く、で十分です。

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火も電気も使えない日のために、水だけで戻せるアルファ米を数食分。戻し時間と必要な水の量は非常食は水だけで作れる?アルファ米の戻し時間・必要水量・選び方に書きました。

水だけで戻せる長期保存の主食です。

もしもの時に、備えて安心。安心米

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パックごはん

電子レンジが使えるうちは最も手軽。湯せんでも温められます。期限は製造から6か月〜1年。

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5. 缶詰とレトルト(物流費と包材が乗る)

缶詰は中身だけでなく、缶(金属)と輸送のエネルギーが値段に入っています。値上げ品目の中心も加工食品でした。魚缶、肉缶、豆缶、トマト缶。期限が3年前後あるので、普段の食事に混ぜながら回せます。

さば缶・ツナ缶

たんぱく質の主力。さば缶は骨まで食べられてカルシウムも取れます。1人週2缶×3か月で約25缶。

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トマト缶

パスタ、スープ、カレーの土台。イタリア産が多く、為替と輸送費が直接乗る品目です。

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レトルトカレー・パスタソース

温めるだけで1食になる。中辛を軸に、子どもがいる家は甘口も。期限1〜2年。

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3日分・7日分を家族の人数で組む考え方は非常食おすすめ比較|3日分・7日分・家族人数別に選ぶ方法にまとめています。

6. 調味料(砂糖・塩・味噌・醤油)

調味料は減りが遅いので忘れがちですが、切れると備蓄した食材がおいしく食べられません。砂糖と塩は期限がなく、味噌と醤油も未開封なら1年以上。1つずつ予備を置いておくだけで足ります。

砂糖・塩

期限表示のない数少ない食品。砂糖1kg・塩1kgの予備を1つずつ。

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味噌・醤油

味噌は冷蔵で長持ち。醤油は開封後に酸化するので、小さめのボトルを複数のほうが使い切りやすい。

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7. 紙製品と洗剤(エネルギーと物流が乗る)

トイレットペーパー、ティッシュ、おむつ、生理用品。紙製品は製造に大量の熱と電気を使い、かさばるので物流費の影響も受けます。2022年の数字で最上位ではありませんが、光熱費が上がると必ず後から付いてきます。そしてこれらは切れると代わりがききません。

トイレットペーパー

1人1週間で1ロール前後。家族4人×3か月で約50ロール。かさばるので置き場所を先に決めます。

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生理用品・おむつ

当事者にしか必要量が分からないもの。当事者が普段使っている銘柄を、普段の2〜3倍。

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洗濯洗剤・食器用洗剤・石けん

詰め替え用は場所を取りません。石けんは期限が長く、手洗い・体・食器の代用になります。

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8. 水(値段は上がらないが、切れると全部止まる)

水道料は2022年に下がっています(−0.6%)。値段のために買う品目ではありません。ただ、上のリストの多くは水がないと使えません。乾麺も、アルファ米も、洗剤も。1人1日3リットル×7日分を最低ラインに、普段の水と長期保存水を分けて回す方法を備蓄水の賞味期限、切らさずに回す方法|長期保存水と普段の水の使い分けに書きました。

長期保存水(5年)

普段の水は2年、長期保存水は5〜7年。入れ替えの手間を減らすなら長期保存水を土台に。

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9. 肥料と、野菜の種(時間差で野菜が上がる)

少し意外な品目です。農林水産省の整理では、肥料原料の塩化カリをロシア・ベラルーシから一定割合輸入していました。肥料が上がると、半年から1年遅れて野菜の生産コストに乗ります。ベランダのプランターで葉物を回している家庭なら、培養土と種を先に。家庭菜園をしていない方は、この項目は飛ばして構いません。

培養土・化成肥料

培養土は袋のまま何年でも置けます。化成肥料も同様。プランター2〜3個分を先に。

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野菜の種(葉物・ミニトマト)

小松菜、ほうれん草、ラディッシュは種まきから1か月で収穫できます。種の期限は1〜2年。

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10. 防災セットとトイレ(物流が乱れる前に)

値上がりとは別の理由で、この局面で先に揃えておきたいものがあります。物流が乱れると、防災用品は真っ先に品薄になります。防災セットを持っていない方は、これを機に1つ。簡易トイレは簡易トイレは何回分いる?家族の人数と日数で計算する早見表で必要数を計算できます。

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断水したときのトイレの扱いは断水したトイレの流し方|流す前の確認手順と、流せないときの携帯トイレの使い方に、手順としてまとめています。

根拠1|2022年に日本で実際に上がったもの(総務省の年平均)

総務省統計局がまとめた「2022年平均消費者物価指数の動向」から、前年比の大きかった品目を抜き出します。侵攻は2月24日でしたが、年平均の数字なので、その年を通した影響が出ています。

2022年平均・前年比(総務省統計局 消費者物価指数)

品目 前年比 備考
食用油 +35.1% 財の上昇幅で2位(1位はたまねぎ+47.3%で、こちらは天候要因)
都市ガス代 +25.1% 上昇幅3位
灯油 +20.2%
電気代 +20.0% 総合指数への寄与が財の中で最大
ガス代(都市ガス+プロパン) +18.6%
光熱・水道(10大費目) +14.8%
ガソリン +10.4%
食料(10大費目) +4.5% 生鮮食品を除く食料が押し上げ
総合 +2.5% 3年ぶりの上昇
うるち米(国産・5kg) −4.7% / −3.5% 下落。輸入に頼らない品目は上がらなかった

表のいちばん下を見てください。米は下がっています。同じ「主食」でも、小麦は上がり、米は下がった。この差が、何を先に買うべきかを決める手がかりになります。輸入に頼っているもの、作るのにエネルギーを多く使うものから上がります。

根拠2|小麦は政府の売渡価格が+17.3%。店頭に出るまで数か月かかった

日本の輸入小麦は、政府が買い付けて製粉会社に売り渡す仕組みです。その売渡価格は年2回改定されます。農林水産省の公表資料によると、2022年4月期は1トン72,530円で、前期比+17.3%でした。その前の2021年10月期も+19.0%だったので、2期続けて大きく上がったことになります。

輸入小麦の政府売渡価格の推移(農林水産省)

改定期 価格(5銘柄平均・税込) 前期比
2021年10月期 61,820円/トン +19.0%
2022年4月期 72,530円/トン +17.3%
2022年10月期 据え置き(緊急措置) ±0%
2023年4月期 76,750円/トン +5.8%(激変緩和措置。本来は+13.1%)

翌10月期は、政府が緊急措置として価格を据え置きました。翌2023年4月期は本来+13.1%になるところを、激変緩和措置で+5.8%(76,750円)に抑えています。農林水産省は「小麦の買付価格は、国際価格と同様、ウクライナ情勢を受けて急騰した」と書いています。

日本はロシアやウクライナから小麦を買っていません

同省の資料では、日本の輸入小麦は米国・カナダ・豪州が中心です。それでも上がったのは、ロシアが世界1位、ウクライナが世界5位の小麦輸出国で(2021/22年度)、両国の輸出が止まると国際価格が上がり、日本の買付価格にそのまま乗るからです。直接の取引がなくても、値段だけは届きます。

売渡価格が上がってから、パンや麺の店頭価格に反映されるまでには時間差があります。帝国データバンクの調査では、2022年の食品値上げは累計20,822品目、平均14%で、10月だけで約6,700品目が値上げされました。侵攻から8か月後がピークだった、ということです。

根拠3|なぜヨーロッパの戦争で日本の値段が動くのか

食料安全保障月報(農林水産省・第20号)に、ウクライナ情勢の整理があります。そこから日本に関わる部分だけを抜き出します。

ロシア・ウクライナが世界の供給で占めていた位置(農林水産省の整理)

品目 位置づけ 日本への効き方
小麦 ロシア世界1位・ウクライナ世界5位の輸出国 国際価格を通じて政府売渡価格に反映
とうもろこし ウクライナ世界4位・ロシア世界6位の輸出国 飼料価格→畜産物・卵
ひまわり油 ウクライナはひまわりの生産が世界2位 植物油全体の国際価格が上がり、食用油+35.1%へ
塩化カリ(肥料原料) ロシア・ベラルーシから一定割合を輸入していた 肥料価格→野菜の生産コスト。カナダ等から確保に切り替え
原油・天然ガス 欧州がロシア産から切り替え、争奪に LNG・原油の国際価格→電気代+20.0%、ガス代+18.6%

つまり経路は3本です。食用油と小麦(国際相場)、電気とガス(エネルギー)、肥料(時間差で野菜)。買っておくものも、この3本に沿って考えると整理しやすくなります。日本そのものが当事者になり、値上がりの前に輸入が止まる想定は日本が戦争に巻き込まれたら何が止まる?国の想定は3日分、自給率38%から逆算した備蓄リストに分けて書きました。

根拠4|いつまでに買えばいいか。2022年の時間差から逆算する

2022年に起きた順番

時期 出来事 出典
2月24日 ロシアがウクライナに侵攻 —
3月 小麦の国際価格が過去最高値を更新 農林水産省
4月 輸入小麦の政府売渡価格 +17.3% 農林水産省
通年 電気代 +20.0%、都市ガス代 +25.1% 総務省統計局
10月 食品約6,700品目が一斉に値上げ 帝国データバンク
12月 年間の値上げが20,822品目・平均14%に 帝国データバンク

何かが起きてから店頭の値段が動くまで、最短で1〜2か月、大半は半年以上かかっていました。この時間差が、買いだめの猶予です。起きた当日にスーパーに走る必要はありません。ニュースを見た週に、下のリストを上から順に、普段の買い物に足していけば間に合います。

買ったあと|置き場所と回し方を決めないと、期限切れで終わります

3か月分を買うと、思ったより場所を取ります。油3本、パスタ5kg、缶詰25缶、トイレットペーパー50ロール。1か所に集めると出し入れが面倒になり、奥のものから期限が切れます。

回すための3つの決まり

  • 置き場所は「普段開ける場所」。キッチンの棚、洗面所の下。防災用の押入れの奥には入れない
  • 新しいものは奥、古いものは手前。買ってきたら奥に入れ、手前から使う。これだけで期限切れはほぼ消えます
  • 月に1回、期限が3か月以内のものを手前に出す。防災の日でなく、毎月の買い物日に合わせる

置き場所を玄関・寝室・収納に分ける考え方は防災グッズの置き場所はどこがいい?|1か所にまとめず玄関・寝室・収納の3か所に分けるに、備蓄が続かない理由と続く仕組みは防災の備蓄が続かない人へ|「防災の日」ではなく「動けない日」を基準にすると回りはじめるに書きました。

こんな方には向かないかもしれません

前提が合わない場合

よくある質問

Q. 買いだめは迷惑になりませんか

棚を空にする買い方なら、なります。この記事で勧めているのは、普段使う量の3か月分を、値上がりの前に前倒しで買うことです。2022年の実績では、店頭の値上げまで数か月の猶予がありました。週ごとの買い物に少しずつ足していけば、店の棚を空にせずに済みます。

Q. 米は買っておかなくていいのですか

2022年の数字では、米は下がりました。国産で輸入に頼っていないからです。ただし主食なので、値段とは別に数週間分は切らさないでください。精米は味が落ちるので、買いすぎず回す品目です。

Q. 電気代が上がるなら、ポータブル電源で節約できますか

できません。ポータブル電源は電気を蓄える道具で、作る道具ではありません。充電する電気は電力会社から買います。買う理由は節約ではなく、停電が重なったときに冷蔵庫と通信を止めないためです。

Q. どれくらいの期間、値上がりは続きましたか

農林水産省の資料では、小麦の買付価格は2022年6月以降に下落しています。ただ、2023年4月期の売渡価格も本来なら+13.1%になるところを、激変緩和措置で+5.8%に抑えた形でした。国際価格が落ち着いても、円安や物流費で店頭価格はすぐには戻りません。1年は見ておいたほうがいいと思います。

Q. 戦争が起きなかったら、無駄になりませんか

なりません。ここに並べたのは、普段の生活で必ず使うものだけです。3か月分を前倒しで買っただけなので、何も起きなければ普段どおりに使い切ります。失うのは置き場所だけです。

まとめ

この記事の要点

  • 2022年に日本で上がったのは、食用油+35.1%、都市ガス+25.1%、灯油+20.2%、電気+20.0%、小麦の売渡価格+17.3%。国産の米は下がった
  • 上がるのは「輸入に頼るもの」と「エネルギーを多く使うもの」。経路は油と小麦・電気とガス・肥料の3本
  • 店頭の値上げまで数か月の猶予があった。慌てて棚を空にする必要はない
  • 買う順番は、食用油→カセットボンベと電池→乾麺と粉→缶詰とレトルト→調味料→紙製品と洗剤→水
  • 1品目「普段の消費量×3か月分」を上限に。置き場所は普段開ける棚。新しいものは奥、古いものは手前

起きるかどうかは、誰にも分かりません。分かっているのは、前回起きたときに何が上がったかと、上がるまでに何か月あったかです。その2つだけで、買う順番と量は決められます。

この記事で確認した一次情報

  • 総務省統計局「2022年(令和4年)平均消費者物価指数の動向」……10大費目・品目別の前年比、上昇幅上位品目、寄与度
  • 農林水産省「令和4年4月期の小麦の政府売渡価格について」(2022年3月9日)……72,530円/トン、+17.3%
  • 農林水産省「令和5年4月期の輸入小麦の政府売渡価格について」(2023年3月14日)……2022年10月期の緊急措置、激変緩和措置(+13.1%→+5.8%)
  • 農林水産省 食料安全保障月報 第20号 特別分析トピック「ウクライナ情勢まとめ」……小麦・とうもろこしの輸出国順位、ひまわり、塩化カリの輸入先
  • 株式会社帝国データバンク「食品主要105社」価格改定動向調査―2022年動向・23年見通し(2022年12月21日)……20,822品目、平均14%、10月約6,700品目
  • 岩谷産業株式会社「ご存じですか?カセットボンベの備蓄目安」「カセットボンベの使用期限と処理方法」……1日あたりの必要本数の試算、製造から約7年の目安

このサイトを書いている人

防災備蓄おじさん/防災備蓄ナビ

2011年の東日本大震災で両親が被災し、1週間を車の中で過ごしました。当時、実家には備蓄が何もありませんでした。それをきっかけに、東京の自宅と実家で同じものを備蓄し、気づいたことを共有してきました。その過程で分かったことをまとめています。

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