首都直下地震の備え|東京都想定は死者6,148人のうち火災2,482人。感震ブレーカー・家具固定・在宅避難1週間を、賃貸でもできる順に

首都直下地震に備えた東京のマンションの部屋。突っ張りポールで固定した本棚、分電盤の感震ブレーカー、台所の消火器、枕元の懐中電灯、備蓄の水と食料。窓の外は夕方の東京の街 防災セット

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東京都の被害想定では、首都直下地震(都心南部直下・M7.3)の死者は6,148人。そのうち火災が2,482人で、4割が火事で亡くなります。国の最新の想定(2025年12月)は死者最大約1.8万人、帰宅困難者は東京都の想定で約453万人です。

自治体のページは「耐震化・家具の固定・感震ブレーカー・1週間の備蓄」と並べますが、賃貸のマンションで、穴を開けずに、どの順で、いくらでは書いていません。そこを、東京都・国・警視庁・消防の資料の数字から並べ直しました。噂の「環七が止まるから自転車」も、警視庁の文言で確かめました。

結論:死因の順に備える。火災→家具→在宅避難1週間→移動

家族4人・在宅避難1週間の目安(1人なら4分の1に)

順番 揃えるもの 根拠になる数字 目安 揃え先
1 感震ブレーカー 東京都想定:死者6,148人のうち火災2,482人。消防庁:電気火災が特に多い 簡易タイプなら工事なし。分電盤に1つ 楽天/Amazon
2 家具の固定 東京消防庁:負傷者の3〜5割が家具類の転倒・落下・移動 寝室と出入口の家具を先に。賃貸は2種組み合わせ 楽天/Amazon
3 住宅用消火器・火災警報器 政府広報:出火したら落ち着いて消火 台所に1本、警報器は各部屋 楽天/Amazon
4 水・食料 政府広報:最低3日、推奨1週間。避難者約299万人で避難所は足りない 水84L、食84食 ふじざくら命水/安心米/楽天
5 トイレ 東京都想定:断水と下水の利用制限 5回×4人×7日=140回分 スツーレ/楽天
6 電気 東京都想定:広範囲で停電、計画停電。エレベーター停止 冷蔵庫と通信を保つ容量+ソーラー Jackery/EcoFlow/BLUETTI/Dabbsson
7 火 東京都想定:低圧ガス管の修理が終わるまでガスが止まる カセットボンベ10本 楽天
8 4日目からの足(電動自転車) 警視庁:環七内側へ流入する車両は禁止。政府広報:原則3日間は帰宅しない 自転車の扱いは規制に明記なし。4日目以降の足として ADO/PELTECH/wimo/JPStars
9 火災保険・地震保険の確認 国の想定:全壊・焼失最大約40万棟 契約内容を無料診断で確認 保険スクエアbang!
10 まとめて揃える 個別に買う時間がない方向け 防災セット1つ+1・2・3を足す ディフェンドフューチャー/あかまる防災

この記事の基準

政府広報は「最低3日間、推奨1週間」、東京都の想定は「発災直後から広範囲で停電、断水、ガス停止、鉄道は運休が続く」です。この記事は家族4人が1週間、家で過ごす前提で数を出しています。順番は死因の多い順です。備蓄より先に、火を出さない・家具の下敷きにならない、を置きました。

備えるもの|死因の順に

地震で亡くなる原因は「揺れ(倒壊・家具)」と「火災」の2つがほとんどで、東京都の想定では揺れ等3,666人、火災2,482人です。備蓄はその次です。1〜3番は数千円で終わります。

1. 感震ブレーカー|工事なしの簡易タイプなら数千円

消防庁は「地震火災は、電気に起因する火災が特に多く発生しています。地震直後だけでなく、停電後の復電時など時間が経ってから起こることもあります」と書き、対策に感震ブレーカーを挙げています。埼玉県の資料では、東日本大震災の本震による火災のうち原因が特定されたものの過半数が電気火災(日本火災学会)でした。政府広報も「感震ブレーカーの設置が推奨されています」としています。

消防庁が示すタイプは4つ。分電盤タイプ(内蔵型・後付け型)は電気工事が要ります。コンセントタイプは工事が要るものと要らないものがあり、簡易タイプは電気工事不要で、ホームセンターや家電量販店で買えます(埼玉県)。賃貸なら簡易タイプ、持ち家で分電盤を替える機会があれば内蔵型です。

感震ブレーカー 簡易タイプ(おもり式・バネ式、工事不要)

揺れでおもりが落ちるか、バネが作動して、物理的にブレーカーのレバーを落とす仕組みです。分電盤のレバー形状に合うかを商品ページで確認してください。夜に作動すると真っ暗になるので、枕元の懐中電灯とセットです(防災用の明かりは懐中電灯とランタン、両方いる?必要な個数とルーメンの目安)。

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感震ブレーカー コンセントタイプ

電気ストーブ・熱帯魚のヒーターなど、倒れたら火が出る機器のコンセントだけを切るタイプ。家全体は切れないので、簡易タイプの補助として。

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お住まいの自治体に補助制度があることがあります。消防庁は「地方公共団体が住民による感震ブレーカーの設置に対して支援を行っている場合があります」としています。買う前に「(区市町村名) 感震ブレーカー 補助」で確認してください。どの型が工事なしで付けられるかは、分電盤の2点で決まります(感震ブレーカーの後付け、どれを選ぶ?分電盤の2点で決まる、賃貸でも工事なしで付けられるタイプと費用)。

2. 家具の固定|負傷者の3〜5割は家具。寝室と出入口から

東京消防庁の調査では、近年の地震の負傷者の3〜5割が、屋内の家具類の転倒・落下・移動によるものです。同庁の手順は「①生活空間の家具を減らす ②寝る場所・座る場所と出入口付近に転倒しやすい家具を置かない ③固定する ④概ね10階以上は長周期地震動に備えて移動防止も」の順です。

固定器具で最も効果が高いのはネジで固定するL型金具。賃貸で穴を開けられない場合は、「ストッパー式(または粘着マット式)+ポール式」の2つを組み合わせると、L型金具と同等の効果(震度6強を再現した実験)と東京消防庁は書いています。1種類だけでは足りません。

L型金具(持ち家・ネジ止めできる家具)

壁の下地(柱・間柱)に打つのが前提です。石こうボードだけの場所は効きません。下地の位置は下地センサーで探します。

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ポール式+ストッパー式(賃貸・穴を開けない)

天井との突っ張りポールを家具の奥側に、ストッパー(またはマット)を手前の底に。2つで1セット。家具1台ごとに必要です。

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扉開放防止・ガラス飛散防止フィルム

東京消防庁は「食器などの収容物が散乱してケガをする場合もあるので、扉開放防止器具や、ガラス飛散防止フィルム」も挙げています。食器棚と窓に。

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テレビ・電子レンジの固定

テレビは重心が高くテレビ台ごと倒れるので、本体と台の両方を固定します。電子レンジも本体とレンジ台の両方(東京消防庁)。

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3. 住宅用消火器・火災警報器|出火は「揺れがおさまってから」始末する

国の広報記事は「火を使っているときに揺れを感じたり、緊急地震速報が発表されたりしたときは、まずは身の安全を最優先に行動し、揺れがおさまってから、慌てずに火の始末をしましょう。出火したときは、落ち着いて消火しましょう」としています。感震ブレーカーが防ぐのは電気火災で、ガスコンロや倒れたストーブの火は消火器が要ります。

住宅用消火器(台所に1本)

軽い住宅用で足ります。本体に使用期限が書いてあるので、切れたら買い替え。置き場所は台所の出口側です。

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4. 水・食料|1週間分。避難所は約299万人分ありません

内閣府が監修した政府広報の記事は「自宅に倒壊などのおそれがなく安全に過ごせる場合は、できる限り在宅避難として自宅にとどまる」「最低3日間、推奨1週間の飲料水や食品などを備蓄」としています。東京都の想定では避難者は約299万人。政府広報も「みんなが一斉に避難所に向かうと、避難所の定員を超え、避難所に入れない人が生じる」と書いています。

飲用と調理で1人1日3L。4人×7日=84L(2Lペットボトル42本、6本入り7箱)。食事は4人×3食×7日=84食。うち停電・断水でも食べられるものを3日分(36食)、残りは普段の食品を厚く持ちます。

ウォーターサーバー(定期配送で常に予備がある状態にする)

富士山の天然水を定期配送するふじざくら命水。未開封のボトルが常に家にある状態になります。マンションの上層階で、停電中に階段で水を運ぶことを考えると、家にある水の量が効きます。

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サーバーを置かない人の箱買い(ふじざくら命水BIB)

同じ富士山の天然水を、サーバーなしの箱(バッグインボックス)で買う方法です。定期で届くので、届いた箱をそのまま備蓄に回せます。上の階で階段を使って水を運ぶことを考えると、家に置いてある量が効きます。

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5. トイレ|140回分。断水と下水の制限が同時に来る

東京都の想定では、発災直後から断水が起き、下水の利用が制限されます。水が出ても流していいとは限らず、確認手順は断水したトイレの流し方|流す前の確認手順と、流せないときの携帯トイレの使い方に書きました。1人1日5回×4人×7日=140回分。計算の根拠は簡易トイレは何回分いる?家族の人数と日数で計算する早見表に。

携帯トイレ(凝固剤タイプ・100回分+50回分)

便座にかぶせて使うタイプ。マンションはエレベーターが止まるので、避難所のトイレに通えません。家で完結する数を。

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6. 電気|停電と計画停電。地震ならソーラーが効く

東京都の想定では、発災直後に広範囲で停電し、その後は計画停電に移ります。停電でエレベーターが止まり、携帯基地局の電源が枯渇すると通信も途切れます。降灰と違って空は晴れているので、地震ではソーラーパネルで充電し直す前提が成り立ちます。ポータブル電源+パネルで「電気の備蓄」になります。容量の決め方はポータブル電源は防災用に何Wh必要?家電別に計算する早見表、2000Wh級3機種の実測は防災用ポータブル電源のおすすめを比較|2000Wh級3機種で冷蔵庫は何日動く?に。

ポータブル電源(1000Wh以上)+ソーラーパネル

公式サイトは次のとおりです。パネルは電源と同じメーカーで揃えると接続で迷いません。

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モバイルバッテリー(20000mAh・家族分)

安否確認と情報収集はスマホです。1人1個、普段から満充電で置く習慣を。

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戸建てで屋根に太陽光を載せられる方は、蓄電池まで含めた見積もりを。準備の仕方は戸建ての停電対策|蓄電池の見積もりで迷わないための4つの準備に書きました。

7. 火|都市ガスは「低圧管の修理が終わるまで」止まる

東京都の想定では、都市ガスは一般家庭で使われる低圧ガス管の修理が終わるまで供給が止まります。停電中の調理はカセットコンロです。岩谷産業の試算では2人分の食事で1日0.6〜0.7本。4人×7日で約10本。

8. 4日目からの足|環七の内側は車が禁止。自転車はどうか

警視庁の資料では、震度6弱以上の地震が起きると第一次交通規制として「環状七号線内側方向へ流入する車両の通行は禁止」「環状八号線では都心方向へ流入する車両の通行は抑制」、高速道路・国道4号・17号・20号・246号・目白通り・外堀通りの7路線が緊急自動車専用路になります。警視庁のチラシは「大震災発生後は、新たに自動車を使用しないでください」です。

では自転車は通れるのか。警視庁の文言は「車両」「一般車両」「自動車」で、自転車や原付を除外するとも対象にするとも書いていません。道路交通法では自転車も車両です。「環七が止まるから自転車なら動ける」とは、公的資料からは言えません。

一方で、政府広報は外出先で被災したら「原則3日間は帰宅せずに、会社の中にとどまる」「むやみに移動しない」としています。つまり発災直後の3日間は、自転車があっても動かない日です。自転車が意味を持つのは4日目以降。鉄道の運休が続く中で、家族を迎えに行く、買い出しに行く、勤め先に戻る足としてです。東京都の想定でも「鉄道の運休継続で車両利用が増える」と書かれています。

電動アシスト自転車

4日目以降の足として。停電中に充電できないので、6番の電源とセットで初めて成り立ちます。折りたためる機種は玄関に置けます。公式サイトは次のとおりです。

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降灰では逆になる

富士山噴火の降灰では、内閣府のガイドラインが「3cm以上で徒歩以外の移動手段が制限」としていて、自転車は使えません。地震では効き、降灰では効かない。備えが分かれる部分で、降灰の側は富士山噴火に備える備蓄リスト|東京に火山灰2〜10cm・2週間の想定から、家族4人で何を何個買うかに書きました。

9. 火災保険・地震保険|全壊・焼失は最大約40万棟

国の想定(2025年12月、中央防災会議のワーキンググループ報告書)は、揺れや火災による全壊・焼失棟数が最大約40万棟、経済的被害が約83兆円。地震を原因とする火災は火災保険の対象外で、地震保険の範囲です。契約に地震保険が付いているか、建物と家財の両方か、証券を見て分からなければ無料診断で確認してください。

火災保険の無料診断

今の契約の内容を確認したうえで、見直しが要るかを診断するサービスです。

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火災保険の一括見積もり(インズウェブ)

上の診断は「今の契約で足りているか」を見るもの、こちらは「他社と比べていくらになるか」を見るものです。水災・地震の補償を付けたときの保険料を、複数社で並べて比べられます。

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10. まとめて揃える|セットに1・2・3を足す

個別に買う時間がない方は、防災セットを1つ置いて、この記事の1(感震ブレーカー)、2(家具の固定)、3(消火器)を足すのが早いです。セットに入っていないのはこの3つで、命に直結する順でもあります。セットの中身の見方は防災セットの中身リスト|37種40点セットで揃うもの・足りないものを全部出しました、家族4人分の足りないものは家族4人の防災セット|市販セットに「足りないもの」を書き出したに。

防災セット(防災士監修)

39点・44点の2種類。「携帯トイレ」「ランタン」「保存水」が入っているかを先に確認してください。

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根拠1|東京都の被害想定(都心南部直下地震・2022年)

東京都が2022年5月に公表した「首都直下地震等による東京の被害想定」の、都内で最大規模の被害となる都心南部直下地震(M7.3、冬・夕方・風速8m/s)の数字です。震度6強以上の範囲は区部の約6割に広がります。

都心南部直下地震の想定(東京都)

項目 想定 内訳
死者 6,148人 揺れ等 3,666人/火災 2,482人
負傷者 93,435人 揺れ等 83,489人/火災 9,947人
建物被害 194,431棟 揺れ等 82,199棟/火災 112,232棟
避難者 約299万人 避難所の収容力を超える
帰宅困難者 約453万人 一斉帰宅の抑制が前提

死者の4割、建物被害の6割が火災です。1番に感震ブレーカー、3番に消火器を置いた理由はこの表にあります。

根拠2|国の最新想定(2025年12月)と「1週間」

政府広報オンライン(2026年2月)によると、中央防災会議の首都直下地震対策検討ワーキンググループ報告書(2025年12月)は、都心南部直下地震で死者最大約1.8万人、全壊・焼失最大約40万棟、経済的被害約83兆円と想定しています(冬の夕方、風速8m/s)。南関東でM7クラスの地震が今後30年以内に起きる確率は70%(地震調査研究推進本部)。

同じ記事が家庭に求めているのは3つです。「耐震化と家具の固定、感震ブレーカー」「在宅避難と、最低3日・推奨1週間の備蓄」「外出先では原則3日間帰宅しない」。この記事の1〜8番はこの3つを買い物の単位に分けたものです。

根拠3|東京都想定の「時間の流れ」

発災後に起きること(東京都の想定から抜粋)

時期 起きること
直後 広範囲で停電、断水、下水の利用制限、低圧ガスの停止。鉄道運休、環七内側の交通規制。エレベーター停止と閉じ込め。住宅や事業所の火気・電気器具から出火
1〜3日 計画停電。携帯基地局の電源枯渇で通信が途切れる地域。品切れで飲食料・生活必需品が入手困難。復電時の通電火災
4日〜1週間 在宅避難者の家庭内備蓄が枯渇し、避難所への避難者が増加。鉄道運休の継続で車両利用が増え渋滞。マンション中高層階はエレベーター停止で往復が困難
1週間〜 断水・ガスの復旧は地域差。余震で被害拡大の可能性

「4日〜1週間」の行に「家庭内備蓄が枯渇し、避難所への避難者が増加」とあります。備蓄が3日分だと、ここで避難所に行くことになります。1週間分にする理由です。

買ったあと|置き場所と、寝室でやること

東京消防庁・政府広報の手引きから

こんな方には向かないかもしれません

前提が合わない場合

よくある質問

Q. 首都直下地震に備えて、最初に何をすればいいですか

感震ブレーカーの簡易タイプと、寝室の家具の固定です。合わせて数千円で、死因の上位2つに効きます。備蓄はその次です。

Q. 備蓄は何日分ですか

政府広報は「最低3日間、推奨1週間」。東京都の想定では4日目以降に家庭内備蓄が枯渇して避難所に人が増えるので、1週間分を目安にしています。

Q. 環七が止まるので、電動自転車を買っておけばいいと聞きました

環七内側への車両の流入禁止は本当です(警視庁)。ただし自転車が規制の外だとは書かれていませんし、政府広報は発災後3日間は帰宅しないよう求めています。自転車は「4日目以降の足」として意味があり、停電中は充電できないので電源とセットです。

Q. 感震ブレーカーを付けると、夜の地震で真っ暗になりませんか

なります。消防庁もこの点を承知のうえで設置を推奨しています。枕元に懐中電灯、廊下に足元灯を置いてください。個数の決め方は防災用の明かりは懐中電灯とランタン、両方いる?必要な個数とルーメンの目安に。

Q. マンションの上の階です。何が違いますか

エレベーターが止まり、東京都の想定では「中高層階では地上との往復が困難となり、十分な備えがない場合は在宅避難が困難化」します。水とトイレを家の中で完結させること、東京消防庁が10階以上に求める家具の移動防止(長周期地震動対策)が加わります。

まとめ

この記事の要点

  • 東京都想定は死者6,148人、うち火災2,482人。国の最新想定は最大約1.8万人。順番は火災→家具→備蓄
  • 感震ブレーカーは簡易タイプなら工事なし。家具はL型金具、賃貸は「ストッパー+ポール」の2種で同等(東京消防庁)
  • 在宅避難1週間:水84L・食84食・トイレ140回・ボンベ10本。避難所は約299万人分ない
  • 環七内側の車両流入禁止は本当。自転車は規制に明記なし。3日間は動かず、自転車は4日目以降の足
  • 地震の火災は地震保険。全壊・焼失は最大約40万棟。証券が読めなければ無料診断で
  • 一度に揃えない。感震ブレーカー+家具固定→消火器→1週間分の水と食料→電気、の順で
  • 地震より先に来る大雨・内水氾濫の備えは止水板と水のう、うちの玄関はどっち?|ハザードマップの浸水深0.5mで分ける家庭の浸水対策と、東京23区の助成に。水のうと止水板の分かれ目は浸水深0.5m

いつ起きるかは分かりませんが、何で亡くなるかと、何日分要るかは、都と国が数字で出しています。その順番どおりに、上から揃えてください。

この記事で確認した一次情報

出典(名称のみ)

  • 政府広報オンライン「首都直下地震に備えよう!起こりうる被害、そして被害を抑えるためにできることは?」(2026年2月12日、取材協力:内閣府)……中央防災会議WG報告書(2025年12月)の想定、30年以内70%、最低3日・推奨1週間、原則3日間帰宅しない、感震ブレーカー推奨
  • 東京都「首都直下地震等による東京の被害想定」(2022年5月)……都心南部直下地震の死者・負傷者・建物被害・避難者・帰宅困難者、発災後の時系列
  • 警視庁「大震災(震度6弱以上)が発生した場合の交通規制」「震災時の交通規制について」、チラシ「大震災が発生したら 警視庁からのお願い」……第一次・第二次交通規制、緊急自動車専用路7路線、新たに自動車を使用しない
  • 消防庁「感震ブレーカー」(住宅防火関係)……電気火災、復電時、4タイプ、自治体の補助
  • 埼玉県「感震ブレーカー」……東日本大震災の本震火災の原因特定分の過半数が電気火災(日本火災学会)、簡易タイプは工事不要
  • 東京消防庁「家具転対策」……負傷者の3〜5割が家具類、対策の手順、L型金具が最も効果、2種組み合わせで同等、10階以上の移動防止、震度6強の再現実験
  • 岩谷産業「ご存じですか?カセットボンベの備蓄目安」……2人分1日0.6〜0.7本、製造から約7年

このサイトを書いている人

防災備蓄おじさん/防災備蓄ナビ

2011年の東日本大震災で両親が被災し、1週間を車の中で過ごしました。当時、実家には備蓄が何もありませんでした。それをきっかけに、東京の自宅と実家で同じものを備蓄し、気づいたことを共有してきました。その過程で分かったことをまとめています。

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