ミニマリストの防災備蓄|増やす物と増やさない物の分け方

物の少ない部屋の収納の下段に、水の箱と普段の食品、カセットボンベだけが並び、枕元に防災ラジオが1台置かれている様子 防災セット

本ページはプロモーションを含みます。

ミニマリストとして物を減らして暮らしてきて、部屋にあるのは必要なものだけ。そんな時に災害のニュースを見ると、「うちには何もない」と避難生活が心配になりますよね。だからといって防災セットを買うと、その40点近い物量の多さに、ミニマリストの信念とは違うことへの葛藤が生まれてしまいますよね。

しかし備蓄について調べると、普段使っている物を少し多めに持つだけで足りることがわかります。農林水産省も「普段の食品を多めに買い、使ったら買い足して回すやり方(=ローリングストック法)」を勧めています。

なので、普段使っているものを少しだけ常にストックがある状態にするだけで、新しく増やすのは携帯トイレと、電気がなくても使えるラジオとライトの2つだけだとわかります。

物が少ない部屋は、それだけで地震に強い

東京消防庁によると、近年の地震でけがをした人の約30〜50%は、家具類の転倒・落下・移動が原因でした。倒れてくる物、落ちてくる物が少ない部屋は、それだけでケガをしにくい部屋です。

物を減らしてきたあなたは、ここはもうクリアしています。もちろん、寝ている場所の近くに背の高い家具や棚がないかを確かめることは大事ですが、あとは、停電と断水が続いた数日を家で過ごすための量を知ることです。

備蓄の大半は「いつもの物を多めに」で足りる

農林水産省は、家庭の備蓄を最低3日分〜1週間分×人数分としています。そのほとんどは、専用の物を買わなくても、普段の物で兼ねられます。

普段の物で兼ねる備蓄(1人1週間の目安)

備えるもの 兼ね方 1人1週間の量
水 普段飲む水を常に1箱分ストックされている状態を作る。1箱開けたら1箱買い足す 1人1日約3L→約21L(2Lの6本入りで約2箱)
食べ物 普段のレトルト・パックご飯・缶詰・麺を多めに置く。1つ使ったら1つ買い足す 3食×7日分
熱源 カセットコンロを鍋などで使う ボンベ約6本(3本パック2つ)
衛生用品 ウエットティッシュ・ゴミ袋・ラップを1パックずつ多くストックしておく 普段の1パック分
寝具・服 今ある毛布と服を使う。冬は床からの冷えを防ぐ 新しく買わない

水は、ふだんスーパーで買っている2Lの水で構いません。防災用の長期保存水との違いは天然水と「防災備蓄用」の違いは?中身は同じで、変わるのはボトルと期限。置き場所で選び分けるに書きました。ボンベの数え方は防災備蓄のカセットボンベは何本?1人1週間6本、冬は1.5倍。家族の人数別の本数と置き場所にあります。

増やすのは2つだけ|普段の暮らしに代わりがない物

普段の物で兼ねられないのは、使う場面が災害のときにしかない物です。この2つだけは買っておいてください。

携帯トイレ:1人1週間で35回分

断水すると、水洗トイレは流せません。水が逆流する可能性が高いためです。

トイレの回数は1日5回程度とされることが多く、食事の回数より多くなります。1人1日5回×7日=35回分が目安です(回数には個人差があります)。人数ごとの数は簡易トイレは何回分いる?家族の人数と日数で計算する早見表にまとめました。

ラジオとライト:3つを1台にまとめる

停電した夜に要るのは、明かりと、外で何が起きているかを知る手段と、スマホの電池です。懐中電灯、ラジオ、電池式の充電器を別々に持つと3つになります。物を増やしたくないなら、この3つを1台で兼ねる防災ラジオがおすすめです。

ソニー 太陽光充電対応 手回し充電ワイドFMラジオ ICF-B300 SONY

3つを1台で兼ねる防災ラジオのおすすめ

ソニー 太陽光充電対応 手回し充電ワイドFMラジオ ICF-B300 SONY

ラジオ(FM・AM、ワイドFM対応)、LEDライト、スマホの充電を1台で兼ねるソニーの防災ラジオです。単3形アルカリ乾電池2本で、FMは約77時間、ライトは約50時間使えます(JEITA基準、ソニーの表記)。電池が切れても、手回し・太陽光・USBで内蔵の充電池に充電できます。大きさは約132×80×58mm、重さは約395g。雨や水しぶきに耐えるIPX4相当で、非常用の笛も付いています。

楽天市場で見るAmazonで見る

価格・在庫は各商品ページでご確認ください

PR

使う前に知っておくこと

スマホの充電は、一部の機種には対応していません。ラジオを聞きながらの充電もできません(ソニーの注意書き)。ソーラーパネルは屋外用で、部屋の明かりでは充電できません。電池は普段のリモコンや時計と同じ単3形なので、専用の電池を別に持たなくて済みます。

置き場所は寝室の枕元がおすすめです。夜に停電しても、暗い中で探しに行かなくて済みます。

物を増やしたくないなら、これ

防災セットは、リュックの中に全てが収まっているものもあります。このスペースだけ確保すれば、そこまでミニマリストの生活を邪魔しません。

よく勧められる物と、物を増やさない代わり

よく勧められる物 物を増やさない代わり
5年保存の非常食をまとめて 普段の食品を1週間分多めに置いて回す
40点前後の防災セット 家にある物を書き出して、足りない物だけ足す
部屋ごとの懐中電灯と予備の電池 防災ラジオ1台+普段のスマホ
防災グッズ専用の収納棚 水の箱のまま、押し入れや収納の下段に置く

普段の食品を回すのが続かない人もいます。食べ忘れて期限が切れるなら、5年保存の非常食を1箱だけ置くほうが、かえって物も手間も減ります。続かないときの考え方は防災の備蓄が続かない人へ|「防災の日」ではなく「動けない日」を基準にすると回りはじめるに書きました。セットの中身と家にある物の照らし合わせ方は防災セットの中身リスト|37種40点セットで揃うもの・足りないものを全部出しましたが参考になります。

1人1週間分で、家に増える物

1人1週間分を備えたときに、家に増える物

  • 水:2Lの6本入りの箱が約2つ(普段飲む水の箱を増やすだけ)
  • 食べ物:普段の棚のレトルトや缶詰が、1週間分多くなる
  • カセットボンベ:3本パックが2つ
  • 携帯トイレ:35回分
  • 防災ラジオ:1台

なので、携帯トイレと防災ラジオの2つだけを考えてみてください。残りは、普段使っている物の数が少し多くなるだけで、使えば減り、買い足せば元に戻ります。

こんな方には向かないかもしれません

前提が合わない場合

よくある質問

Q. ミニマリストでも備蓄は必要ですか

必要です。ただし、増やす物は多くありません。普段使う水と食べ物を多めに持って回せば、新しく増える種類は携帯トイレと防災ラジオくらいです。

Q. スマホがあれば、ラジオはいりませんか

スマホでもラジオは聞けますが、停電が続くとスマホの電池は家族との連絡や安否の確認に残しておきたくなります。ラジオを別に持てば、スマホの電池を使わずに情報が取れます。手回しで充電できる防災ラジオなら、スマホの電池が切れたときの充電にも使えます(一部の機種は非対応)。

Q. 防災リュックは用意したほうがいいですか

家が無事で安全なら、避難所に行かずに家で過ごす在宅避難という選び方もあります。物を増やしたくないなら、普段のリュックに携帯トイレと防災ラジオを入れておき、避難するときに水と食べ物を足すだけでも構いません。

Q. 備蓄はどこに置けばいいですか

水の箱は押し入れや収納の下段、防災ラジオは寝室の枕元、携帯トイレはトイレの近くの棚に分けると、使うときに探さずに済みます。分け方は防災グッズの置き場所はどこがいい?|1か所にまとめず玄関・寝室・収納の3か所に分けるにまとめました。置き場所ごとの入れ物の選び方は防災備蓄は何に入れる?置き場所に合わせた入れ物の選び方に書きました。

まとめ

この記事の要点

  • 物が少ない部屋は、地震でけがをしにくい。地震のけがの約30〜50%は家具類の転倒・落下・移動が原因(東京消防庁)
  • 水・食べ物・熱源・衛生用品は、普段の物を多めに持って回せば足りる
  • 新しく増やすのは、携帯トイレ(1人1週間35回分)と、ラジオ・ライト・スマホ充電を1台で兼ねる防災ラジオの2つ
  • 普段の食品を回すのが続かないなら、5年保存の非常食を1箱だけ置く

今夜、台所の棚と押し入れを開けて、普段の水と食べ物があと何日分あるかを数えてみてください。足りない日数分を次の買い物で多めに買い、携帯トイレと防災ラジオを1つずつ置けば、物を増やさないまま、停電と断水の1週間を家で過ごせる備えになります。

この記事で確認した一次情報

出典(名称のみ)

  • 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」……最低3日分〜1週間分×人数分、水1人1日およそ3L、ボンベ1人1週間およそ6本、使ったら買い足すローリングストック
  • 東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」……近年の地震でけがをした人の約30〜50%が家具類の転倒・落下・移動によるもの
  • ソニー「ICF-B300」商品ページ……FM・AM(ワイドFM)、電池持続時間(単3形アルカリ乾電池使用時、FM約77時間・AM約90時間・ライト約50時間、JEITA)、手回し・太陽光・USB充電、スマホ充電の注意、IPX4相当、約132×80×58mm・約395g、付属の非常用の笛

このサイトを書いている人

防災備蓄おじさん/防災備蓄ナビ

2011年の東日本大震災で両親が被災し、1週間を車の中で過ごしました。当時、実家には備蓄が何もありませんでした。それをきっかけに、東京の自宅と実家で同じものを備蓄し、気づいたことを共有してきました。その過程で分かったことをまとめています。

数値の目安は内閣府などの公表資料を出典として示し、不安を煽る書き方はしません。運営方針とくわしい経緯

防災セット
防災備蓄ナビ 編集部をフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました